ミサイル部隊が山へ入る環境抜群の奄美

先日はクロウサギを狙い撃ちする自衛隊のミサイル部隊。
その運用規模について書きましたが、
今回は、「この国を守り抜く!」のフレーズの下、国策ミサイル部隊がゾロゾロと
アマミノクロウサギの棲む山中深くまで移動する環境と理由。
それが奄美大島には抜群に整っている件について詳しく書きたいと思います。
長いですが、読む価値はありますので、お付き合いをば

th_SAM陣地
ご覧の通り、自衛隊のミサイル中隊は山中深くに入り込み
敵から真っ先に狙われる部隊の性質上、衛星等から見つからないよう
偽装網などで偽装を施し移動陣地を構築します。
今回は僕の住処に近い、中SAMと呼ばれる03式地対空誘導弾の運用を主に書きますが
th_中SAM運用
この6種類の車輌がワンセットで揃って初めて機能する、ミサイル中隊を移動運用するには
当然ながら相応の条件が必要で、敵の衛星から見つからないよう山中深くまで入れる
奄美大島はまさにうってつけ
いいですか、あの大規模に造成され事前に位置が固定された
上空に厚い雲がかかろうが、最初から位置の座標自体がバレバレのデカイ駐屯地なんか
初動の段階で中国の弾道ミサイルの大量投射によって完全に破壊されますからね。
ホントに捨て石で間抜けな話しですが、

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だからこそ、自衛隊の実動部隊は山中深くまで入り、移動陣地を構築し野営しながら
奪回部隊が来るまでの間、敵を食い止めるべく撃ったら逃げる
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ヒット・アンド・アウェイな移動運用をする必要があるわけです。
(その破綻してる”統合起動防衛”の戦略は以前も書きましたが、その理由はまだまだあるんで、いずれ)
そもそも射程距離が70km程度で弾道ミサイルは撃ち落とせない
この地対空ミサイル部隊の獲物になるような距離まで寄って来ないと思いますよ。
中国もバカではないので。
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さて、今や数年前までダートだった駐屯地周辺の林道はご覧の通り舗装化され
(奄美大島は南西諸島の中でも本土並に林道が多く整備されています。)
その途中には
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こんな感じで高射陣地を構築するのに最適な空き地が点々とあります。
一部は牧草地なんで有事の際にしか使用されないでしょうが、
その周囲にもご覧のような原野はたくさんあるので、平時でも陣地構築訓練などで使用されるでしょうし
(その訓練はわざわざアマミノクロウサギの活動時間である夜間に灯火管制を伴い実施されます)
山上に専用の用地をこっそり開墾取得し移動運用の陣地を全島規模で山上に確保するのは確実。
そのアクセスが林道になるか坑道になるか?
それは知りませんが、坑道網を掘るより林道のほうが山岳の多い奄美大島の場合
それこそ防衛省の好きな官民デュアルユースで色々と効率的だと個人的には思ってます。
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兎にも角にも、ヒット・アンド・アウェイで移動する陣地を
奄美大島の山中深くまでたくさん構築しないと、軍事的な意味がまるでないですからね。
この島民やクロウサギなんかより自分たちの残存性が最優先の部隊は
それも今度詳しくやりますが、有事の際、島民の避難計画なんかまるで考えてませんからね。

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この平時でも霧深くクロウサギが棲む林道を経由した先にある
航空局のレーダー施設もある陣地に最適な山上。

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ご覧の通り喜界島は見渡せますし、レーダー照射には最適。
まあ、さすがにESMのデータを与えるだけなんで訓練で照射する馬鹿はやらんでしょうが
トップ3人が揃って日報如きで辞める自衛隊の場合
戦闘機による敵のレーダー照射を公表するくらい(自国のESM収集を逆に宣伝する)アホなんで
俺ら対潜能力は世界一だし、中国のESM収集なんか無いだろうと、やる可能性もありますが・・・。

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ご覧のように低い雲が垂れ込める山上からはレーダー施設や駐屯地の目印である風車も見渡せます。
如何にこの周辺がミサイルの移動運用陣地を構築するのに地理的に優れてるか理解できるでしょう。
それに奄美は日照時間が全国で1〜2位を争う短さ

つまり、コレが何を意味するか?
何故わざわざ僕が低い雲が垂れ込める曇天模様を選んで撮影したか?
ご覧のように奄美では山が多いので、山へ風が当たり
線状降水帯で有名になりましたが、恒常的に山上の上空で低い雲が沸く傾向にあるのです。
僕の撮ったタイムラプスムービーでもその辺を記録してますし
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僕が生まれ育った喜界島に渡った時にこの目でしっかり比較し確認しています。
平坦な喜界島は雲一つない快晴なのに奄美の上空だけご覧のように雲が湧いてるのです。
皆既日食の時でも喜界島だけ見れたのはこの地理的条件が大いに関係しています。
ちなみに6年前に渡航したこの日の喜界島は終日快晴でした。
奄美に住んでると当たり前なんで実感し難いですが、
如何に奄美が雲が湧きやすい地域であるか理解できます。

つまり、何が言いたいかというと、自衛隊がそれを把握してるか知りませんが
奄美はミサイル部隊を衛星や無人偵察機から隠すのに最適な条件が揃ってるというわけ。
これだけ低い雲が年間を通して日本トップレベルでかかりやすいのですからね。
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そんな独特な生態系を持つ島のクロウサギの巣穴多き山に
映画アバターのようにドカドカと「この国を守り抜く!」と野蛮に入り込み隠れ蓑被って
クロウサギのように人力で深い穴まで掘ってアホみたいにケーブル引っ張り埋めて、また出して
6種類約20台ワンセットな車輌がゾロゾロ移動するブラックなシステム。

そもそも奄美大島は
この部隊や駐屯地が無ければ戦略目標にならないのです。
本人たちはこっそり隠れてるつもりでしょうが、わざわざ目立つ配備や演習すること自体が
何も戦略目標が無かった島が中国に対し標的になるための最高のデモンストレーション。

ならばと、向こうも全力でミサイルや電子戦やサイバー戦力など
陸海空ロケット4軍ありとあらゆる対抗策を講じてくるでしょうね。
自衛隊以上に経済力も今や科学力もありますから、あとは時間の問題。
まあ、マッタク愚かな話しですが
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同じく捨て石になる他の平坦で更に狭い島じゃ
こんなブラック企業みたいなの完全に非効率でしょうね。
住民も配備に前のめりで地理的にも恵まれた奄美だから運用できる金食い虫ですが
奄美より平坦な石垣島や宮古ではどんな生き残り策をするのでしょうか?

垂直発射式の車輌移動式なんで、偽装のために市街地へ入ってくる可能性もありますよ。
奄美の配備や運用は他の島々の未来なんで、この自業自得な島でなく他の島のために
この希少動物や自然を完全に脅威に晒すミサイル部隊の運用は徹底的に追いかけていく予定です。
灯火管制
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そしてその移動訓練は何度も言うように夜間に無灯火で行われるのです。
こんな部隊がヒット・アンド・アウェイでゾロゾロ隊列を組んで夜間の山中深くまで
移動して行く代償は、この注意帯までせっかく作ったのに
自分たちの巣穴を襲われるアマミノクロウサギと納税者が負うことになるのです。

クロウサギの多い南部は更にこのミサイル部隊にとって環境が良く
クロウサギにとっては自衛隊車にロードキルされる最悪の環境ですからね。
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何度も何度も言うように、これ、しっかりとこの目でみたファクトに基づく
事前の警告ですからね。

この婆さんが平和に畑へ行く三輪車が軍事車輌に脅かされないことを祈るばかりです。