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重要な大前提

さて、鎮西30演習も終わり、南西諸島でエスカレートする軍拡化の懸念。
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敵ミサイルの呼び水にしかならない。
それらを個別にじっくりと掘り下げる前に、「中国が攻めてくる」という
中国脅威論を背景に防衛省や御用マスコミのミスリードにより大きく誤解され、
殆ど知られてない大前提を改めて確認しておきたいと思います。

例によって、結論から先に言いますが
南西諸島で軍拡しても
中国への牽制には一切なりません。


いいですか、中国の海洋進出と言いますが、進出してるのは太平洋ではなく
東南アジアから西の所謂、一帯一路の方面であります。南シナ海などの人工島もその一環。
そもそも中国は宮古島と沖縄本島の間にある公海上の回廊から
太平洋へ空母も飛行機も合法的に進出できます。

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以下の図は航空自衛隊の公式パンフレットからの引用ですけど

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ご覧の通り、中国は宮古島と沖縄本島の間の公海、もう一度言いますよ、公海上から
合法的に飛行機も航空母艦も潜水艦も領土から12海里内の領空や領海を
一切侵犯すること無く太平洋へ進出できるのでして、近年は軍用機もそれに沿って飛行しています。

これも誤解が多いのですが、領土問題の係争地である
尖閣諸島の12海里内にある領海を侵犯してるのは
中国の公船(軍艦ではない)

であり、ここ何年も軍艦も軍用機も領海や領空侵犯なんかしておらず
合法的に堂々と上記の公海上の回廊を使って太平洋へ出てるのです。知ってました?

むしろ同じ領土問題の係争地であり、中国が実効支配中の南シナ海の人工島の12海里内。その
領海を軍艦で侵犯してるのは、
航行の自由作戦を行う米軍

でありまして、これは意外と知られてない事実。同じ領有権を主張してる無人島。
よっぽど米軍やそれに手を貸す自衛隊のほうが即撃沈されても
文句は言えないほど、国際法上無法者としか言いようがないような無茶苦茶をやってて、
公船でちょっかいを出す中国のほうがよっぽど寛大なのです。知ってました?
これと同じ事を中国が尖閣諸島で軍艦や軍用機使ってやったら大騒ぎですよ。

そもそも実効支配を強化するなら相手は軍隊ではない公船や武装漁民。
韓国や中国のように尖閣諸島へ警備用の基地を作れば十二分に事足り、よほど牽制になるのです。
南西諸島へミサイル並べ立てるより遥かにお金もかかりませんし、
遥か遠い沖ノ鳥島でできて尖閣諸島でできない理由はありません。
即、抑止力になり実効支配も強化されます。でも、それは絶対にしないのですよね。不思議と。
尖閣諸島から遠い南西諸島へ莫大な国費を使いミサイルを次々と置くくせに。

上記のような理由により
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成長に伴う範囲内のマイペースで軍拡する中国へ張り合おうと
いくら南西諸島へ”空白地帯を埋める”とミサイル並べて軍拡しても、
この合法的な空白地帯は埋まりません。
中国は堂々と宮古島と沖縄本島間の公海上を通過して太平洋へ出るでしょうし
合法である以上、日本にそれを止める物理的な手段は違法な軍事先制攻撃以外にありません。

そもそも中国は資源のある西へしか興味ないですし
軍事的なリスクに応じるだけの資源のない太平洋へは、
合法的に公海上の回廊を通って堂々と通過すれば事足ります。
それが気に入らないからと、身の丈に合わない軍拡化しても無駄な足掻きも良いとろで
もはや軍事的な挑発でしかありませんし、身の破滅を招くだけです。

それが軍事的な挑発でないとしたら
ロシアが北方領土でミサイルを並べてるのを一切批判できませんよ。

そんな軍事的な挑発をエスカレートさせて、
万が一自分から中国へ軍事的なちょっかいを先に出そうものなら
今度も同じ愚か歴史を繰り返すだけでしょう。

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