今こそ愚直にペンの力を信じてますよ

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詩人のアーサービナード氏が出るラジオやテレビ番組をよく視聴しています。
彼の話しはこの時代状況を彼らしい感性で鋭く分析していて
今の日本にとって非常に貴重な存在だと思っています。
先日彼が「今こそ文学の力」とかそういう感じのテーマで話してて
個人的に腑に落ちました。

今や本当の意味での文学なんてマトモにやってると変人扱いですし
大学の学部でも文学部は減少傾向ですし、芥川賞だってあんな状況。
若い世代はおろか今や高齢世代も文学なんてマトモに読んでない状況。

でもねえ。科学や音楽はポピリュズムなナチス・ドイツなどの
独裁者に利用されましたが、文学は違うのですよ。

何より人間が持つ想像(創造)や表現の力によって圧政状況の本質を抉り出し風刺。

感情に訴える国粋主義や野性的な利害を優先する腐敗政治に抗う理性的な概念を生み、
それを文学という媒体を通し読み手に対し伝えたり
全く新しい圧政から解放された政治状況が実現した未来を擬似体現させ、
読者へ啓蒙させられるのは文学だけ。

政治変革の傍らには、人間のイマジネーションを活用する文学が必ずありました。

まさに今のようなオルタナティブな圧政になると、
本質を抉り出し、圧政解放の未来を擬似体験させる文学こそ変革の力になるのです。
だから独裁者は危険視して、政権維持に利用できる科学や音楽より
厳しく弾圧されて当然なのです。裏を返せば、それだけの力が文学にはあるんですな。

だって「君死にたもうことなかれ」で弾圧されたんですよ?

だから、こんな文学軽視で情報が氾濫する、
ある意味戦前よりも思想面で偏った状況だからこそ文学を尊重し、我らは熟読し
才能ある方は愚直に書き続けることが、何よりも大事だと思っています。

昔は哲学も文学も理系や科学や芸術も同じ軸上にあったのですから。

最後の最後に勝つのは、野性的でポピリュズムな利害でなく
理性、つまり、ペン=文学なんですよ。

それは過去の歴史が証明してますし、今こそ愚直にそれを信じてます。




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