捨て石島嶼防衛 その4

さて、この自衛隊による南西諸島シフト。
捨て石島嶼防衛が敵国どころか同盟国にすら相手にされず利用され
戦術的にも戦略的にも破綻してるのは、前回までで十二分に理解できたでしょう。
(理解できない人は今度も捨て石になるとよいですよ)

こういうのは前もって言っておかないと意味ないですからね。
同じ誤りや過ちを何度も繰り返すこの国の場合は、特に。

で、日々成長する強大な相手を前に同盟国すら引きつつあるのに
国内外を煽り立て同盟国を引き留めつつも、敵国にはマトモに相手にされてないのですから
ただでさえ専守防衛の国。
普通に考えれば、有事なんか起こりようがありません。

じゃ、どういうシナリオで起こるか?

そりゃ中国は何もせずとも専守防衛な国相手にマイペース。
自衛隊が先に手を出す以外にないわけで
イージス艦に巡航ミサイルを積んだり、ヘリ空母にステルス機を積んだり
まあ、敵地攻撃能力とかこつけ色々と画策してるわけですが、前回までで述べた通り
そんなことしたら最後、正当防衛の大義名分を得た相手に容赦なく反撃され確実に負けます。

そんなことは前回も散々述べたんで、
今回は有事がなく軍拡が進んだ場合のシナリオを考えましょう。

日々少子高齢化で窮乏化する国情とは裏腹に愛国心や危機を煽り
軍拡競争だけが進行する最も可能性が高い現実的なシナリオ。
それなんですが、現実的な視点で見ると

ダウンロード02
ドル建て名目GDPで見てもご覧の通り今や中国は逆転し
その差は一目瞭然でダブルスコア以上。
ダウンロード グラフ(1)
経済成長率で比べても中国は新興国における成長のピークを終え、
先進国の平均的水準へ向け下降はしてますが
相変わらず5%以上をキープしていて日本と比べても遥かに高い水準にあります。

いずれこれも米国同様に3%前後へ落ち着くでしょうが
それでも日本の倍はありますからね。

で、そんな国と軍拡したらどうなるか?
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中国は軍拡してるとやたら煽ってますがね〜対GDP比では日本の倍程度で2%以下。
対GDP比3%を超える米国の軍事費より少ないわけで、まあ、マイペースなんですな。
当然です。
上記のように少子高齢化で衰退の一途な国と比べ
GDPの分母が圧倒的に中国のほうが大きいわけで、しかも世界の警察任務もないですし
専守防衛な国を始め、周辺でも喧嘩売る国はたかがしれてますから
じっくり焦らずマイペースで軍を整備できる寸法。

そりゃ攻めるわけないですよ。中国は
黙ってても相手は攻めて来ないし自分はマイペースで軍拡できるのですから
しかも相手が衰退の一途なら尚更。

軍事費ドル建て
で、割合では倍程度なのに軍事費の総額で見れば圧倒的に中国のほうがデカく
米国に次いで世界2位。
日本なんか総額では上位5位にも入らずランク外。

まあ、当然といえば当然ですが
リマーン危機以降軍縮してた米国よりもマイペース。

そんな相手と軍拡競争して勝てると思いますか?

いいですか、今の日本は先行者の利得で軍備の量はともかく
質でこそ中国を上回ってますが、いずれはそれも逆転するポイントが必ず訪れます。
中国は子分の日本でなく親分の米国と競争してるのですから

破綻なんか期待しても無駄ですよ。
そもそも国土や人口を含め分母が圧倒的に大きいですし
エネルギー源や食糧の自給率も圧倒的に違います。

仮に経済的に破綻しても遥かに向こうのほうがダメージが少なく回復も早いでしょう。

中国は再生可能エネルギーにも柔軟にシフトしたり
今や実に賢明で、先進研究分野にも熱心。
160620_CHINA_RK-1250x650.jpg
中国 「盗聴不可能な」量子暗号に向け前進

宇宙開発は無論、軍事に直結する分野も土台となる分母が大きいと
人的資源しかないのに底辺を搾取し上だけ富み
少子高齢化が進んで窮乏化する国とは増々差が開くでしょう。

同じように貧富の格差はあっても、国土から人口から自給率まで分母が違うのです。

ですから更に窮乏化するであろう日本は、軍事費の水準を維持すべく
福祉等を削りいずれ軍事費の割合をどんどん上げていくでしょう。

それでもハッキリ言いますが、有事が無くても狂騒といえる軍拡競争
日本は中国に対して負けますよ。100%ね。

破綻した旧ソ連相手の冷戦はバブル期も重なり
米軍の軍産複合体に騙される軍拡競争でも事なきを得ましたが
今度の軍拡競争。
既得権益側だけが私腹を肥やし衰退の一途の日本の構図は破綻した旧ソ連側と同じですよ。

この身の丈に合わない軍拡の先に何が待っていて、どうなるか?もう言わなくてもわかるでしょ。
最後に言いますが、この問題の本質は

土建屋や国内企業や米国軍産複合体など
目先の利益や民族的な自尊心のために
奄美群島や沖縄や先島の貴重で平穏な宝を売ったのです。


この捨て石島嶼防衛は有事が無くても最終的には、親方日の丸の捨て石になりますよ。
あの親方日の丸を信じて右向け右で整列し
教育勅語を熱唱したのに冷酷に見捨てられた森友学園のようにね。

今も昔も薩長の末裔が牛耳る親方日の丸は冷酷です。

今度もこの自衛隊の南西諸島シフトで、南西諸島が捨て石になるのを
極小数な人間は解ってますが、
解ってない大多数へ向け、ここに断言しておきますからね。

そして、最後に前の愚かな大戦でも
経済的に追い詰められて先に戦争を仕掛けたのは
中国でなく日本であったのをここに明言しておきます。

そんな貴重な郷土の自然や平穏な暮らしまでも破壊される狂騒に対して
断固として反対し闘う覚悟もね。

そして、人的資源以外何もない島国が持続可能的に生き残る手段は
広大な貿易路をカバーできない軍事力でなく
内需の拡大を基本にした貿易立国と国際的な信頼関係の構築しかないのです。

戦前の失敗でなく、この戦後の成功体験にこそ学びたいのですが、
今や時代は完全に逆行していますね・・・愚かなことに。
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