病んだ時代。
相次ぐ警官による黒人射殺やアフガン退役兵による報復スナイパー事件などが起きていますが
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そんな中、タイムリーに録画して観たのがコレ


クリント・イーストウッド監督による、イラク戦争に派兵された
伝説的なスナイパーの伝記を基にした映画ですが

イーストウッド監督らしい淡々とした描写で
南部の愛国者が志願し911を経て混沌のイラクへ派兵され
数度の帰国及び再派兵を経る過程で精神が病んでいく様や
女子供まで爆弾を抱えるイラクにおける不毛で愚かな戦い。

そして、ネタバレになりますが、
同じようにイラクで病んだ退役兵をケアしながら自身の精神も回復しつつあった彼が
病んだ退役兵により殺されるラストまで

正にアメリカという病んだ国と
その時代を克明に描き出しておりまして、最後に彼の葬儀の車列に対し
沿道で星条旗を掲げる愛国者の実際の映像が流されますが
それが、なんともアイロニー的で印象的でしたね。

そして、今のイラクの混乱と米国国内の混乱。

全ては相手の信仰や文化を尊重できるような
哲学的な思考や、それに伴う配慮もなく
ただ異文化や異人種に対する利害と、短絡的で排他的なエゴでのみ暴走した結果。

米国内外で起きる愚かな報復の連鎖は、全て繋がっているのです。

それをタイムリーに感じる映画でした。
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