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 【11//2016】

さて、政治的な思想性より自己の給与明細が全て
そんな利己で思考停止した動物化の時代。
そんな時代とは完全に一線を画する、ハード・コアなニートの人間回復作業
思索の旅に今日も少数派の好き者のみ、しばしお付き合いをば。


前回はセム族の預言者モーセから派生した世界宗教の一つ
ユダヤ教のアウトラインをサラッとなぞり、思索の手掛かりとしたわけですが
こんなめんどくさい作業、果たして意味あるのか?

そう、思っている思考停止な大多数の方々には、
なんら関係ない事柄でしょうから、端から飛ばしてもらって結構。
思考とは他人でなく自分で、それも下半身でなく上半身の頭脳で行うもの、
そのめんどくさい反復こそが、野性のみで快楽を求める反復運動より、人間においては大事。

そんな思考の主観的な大総括は、諸カテゴリーを反復した後半において
壮大に行う予定なんで、この時代にめんどくさく思考する少数派の好き者は乞うご期待。

さて、前回は神との”契約”その律法を選民的に信仰しながらも
独特の柔軟性で世界宗教となっているユダヤ教の概要を掴みましたが、
今回はいよいよイスラム教。

2100年には世界最大の宗教へと拡大すると言われてるそれは
選民的なユダヤ教と違い、律法(ムスリムではシャリーア)を世界へ拡大しようという、
外向きな宗教。

イスラム教のイスラムというのは、全身全霊で神に帰依するという意味で、
ムスリムというのは、「帰依する人」という意味。

そのユダヤ教などと同じ唯一神を、より熱烈かつ、厳格に信仰するイスラム教。

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西暦571年ごろに生まれたムハンマド(欧米ではモハメッド等)が、
610年頃に唯一で絶対の神たるアラーの使者から、天啓を受けてから広めた世界宗教。

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そのムハンマドが育った聖地メッカは交易分岐点の商業都市であり、
何より彼は商人でありました。

そんなわけで、その経典「クルアーン」(コーラン)は文学的な側面もさもることながら
商業的な用語を駆使した比喩などが散見され、
独特の”契約”を重視するイスラム社会の原点ともいえます。

同じ神から啓示を受け、同じ神を拝み、聖地も同じでありながら
預言者が違うイスラム教もまた、ユダヤ教同様に迫害の歴史を持ち
いきなり、ヘジラ(聖遷)と呼ばれる迫害により預言者一派はメディナという街に逃亡。

これ以降、ジハード(聖戦)と呼ばれる攻撃に出て、あっという間に中東はおろか
中央アジア、エジプトから北アフリカへと教えを広め、7世紀には大帝国を建設。

帝国は10世紀でピークアウトしますが、その信徒は今でも11億人の規模を誇り、拡大中。

そんな、「剣か?コーランか?」なイスラム教ですが、左記のフレーズも含め誤解も多く
というか、キリスト教同様にその信者内でも経典の解釈も含め
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分派が存在していて、今でも対立構造にあったりするのはご存知の通り。
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少数派のシーア派は、このようにひたすら旋回する踊りで神秘の境地に入る
スーフィー代表されるような神秘主義的な傾向が強く、イランでは国教であります。

そんなムスリム社会も、ユダヤ教と同じ神との契約を重視する”聖俗一致”
当然ながら、時代の変遷や現代社会機構の発達に伴い
経典の教えと、現代社会の法治主義やビジネスなどの間に”溝”ができるわけです。

その預言者の教えを基にした”シャリーア”と近代社会を補完するというか、
接続してきたのが、カリフのような存在。
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こんな感じで、その”シャリーア”は厳格
上手いこと現代社会へアップデートする柔軟性を持つユダヤ教のように
イスラム教もまた、聖俗一致な以上、現代社会との折衝が必要なわけでして、
ムハンマドの代理人たるカリフや、その発展形であるスルターンがその任にありました。

彼らがアリストテレス哲学などを基に、”自己思考”し
シャリーアと現実におけるムスリム国家やムスリム社会との妥協点を見出してきたのです。

先に書いたように、ムスリム社会は商人の感覚が根源的にあり、
契約を重視したり商人的な概念を重視します。
結婚すらも、詳細な契約書が作成され、離婚時の慰謝料の額まで書き込まれます。

ですが、
そのベールに包まれた女性に見られるように、ムスリム社会は柔軟性のあったユダヤ教などと違い
この21世紀でも、現代社会と経典との分離は困難。

商人由来ながら「リバー」と呼ばれる定額利子すらも、ムスリム社会では認められません。
ワタクシ、貨幣価値の変動のみでサバイバルするハード・コアなニートも含め
不労所得溢れる我ら資本主義の根幹すらも、厳格に否定されるムスリム社会。

その折衝役であるカリフの系譜も20世紀は断絶。
信仰と文明開化の狭間で、ムスリム社会は揺れ動くわけですが
利己的な資本主義や奔放で欲望に忠実な世俗的文化が、自由に先鋭化する、この資本主義時代。
今や同じムスリム社会内でも、聖俗は整合し難いのに
異教徒との文化的、宗教的な価値観が対立するのは、至極当然の成り行き。

そんな中、妥協無きシャリーア回帰を宣言し、資本主義の急先鋒である欧米を敵視する
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原理主義者的な過激派が台頭。


世紀の境目付近で、資本主義の象徴的存在に対して
新たなジハードを遂行したのは、ムスリムの経緯を軽くなぞっただけでも、容易に想像できますな。

次回に掘り下げますが
”律法”でなく”福音”を重視し、その天啓における解釈も自己都合で変え
政教分離を果たし、資本主義や利己的な価値観を先鋭化させてきた欧米を中心とした
現代キリスト教社会。

それとの対決は、歴史的に必然であったといえるでしょう。

スクリーンショット 2016-06-11 145638
今も現在進行形で続く、新たなジハード。

誰よりも世俗的で野蛮化してる存在が、”カリフ”や”国家”を自称してるのは
色んな意味で実に皮肉的でありますが、
そのコーランやシャリーアの宗教的価値観と、現代社会との利己的な価値観の接続。
それを体現する存在という意味では
ISISは利己的な時代における、一つの象徴ともいえるのではないでしょうか?

客観的に見ると、自己思考や自己抑制なく
欲望のまま肥大化した、現代資本主義に対する

似合いの好敵手

というのは、些かエスプリが効き過ぎですかな(笑)

さて、そんな自戒と自制を効かせた、自己思考の旅。
今日はここまで


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Author:Hiraku Kamishima
奄美大島在住。
自由と平和。故郷の平穏な風土の存続を願っています。

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