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 【21//2016】

最近、メインというか生きる上で不可欠なパンクやラウドロックとは別に
洋邦、年代を問わず女性ボーカルを聴く機会が増えてきてるんで、
せっかくの機会ですし、個人的なディーヴァ観でも語っておきますかね(笑)

とりあえず、邦楽女性ボーカルは置いといて
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個人的に昔から聴いてる洋楽の歌姫たちですが、ソウルやパンクなど
歌姫と呼べる存在は個人的に多ジャンルにわたりますが、
そこまで書くととても語り切れないので、比較的メインストリームに限定。

マドンナあたりは色々と周知なんで多くは語りませんが、
個人的には比較的最近のより
あまりにエロティック要素を前面に出し不評だった「エロティカ」や、
最もセールスを記録した「ベッドタイム・ストーリー」あたり
ようは90年代初頭からミドルの頃が一番好きですね。

サウンドやアレンジ云々よりも、この頃の声が単純に「マドンナの声」という感じで好きです。
80年代はなんかキャンディー過ぎますし、
00年代は流行のダンスサウンドメインで円熟過ぎ?な感がありますし、
このエロさも含めて、マドンナらしいマドンナが聴ける上記の頃が好き。

青春であった90年代の歌姫といえば、マライヤやホイットニーなどより
個人的には圧倒的にシェリル・クロウやアラニス・モリセット。

ギターを弾きロックスタイルで歌う女性ボーカルは彼女らが開拓したわけで
昔からパンク方面やらで居るには居ましたが、
シェリル・クロウやアラニス・モリセットのようなロック的スタイルを持つ
女性シンガーソングライターが、メインストリームで登場したのは衝撃的でしたね。

だからこそ売れて、後にフォロワーも産んだわけで
今でもこの二人は大好きですし、邦楽でも大好きな矢井田瞳などは
明らかにアラニス・モリセットなどの影響下にあると言っても差し支えないでしょう。
この二人やその周辺の女性ボーカルは、今でも本当に大好きで聴いてましたし、
今でも聴いてます。


80年代後半から好きだったサラ・マクラクランや(エンヤよりこっちだった)
90年代後半によく聴いたナタリー・インブルーリアなど、
ストレートなポップでナチュラルな歌姫も個人的にはよく聴きますが、

一般的に歌姫とは言いつつも、
容姿やセクシーさであったり
アヴァンギャルドさであったりダンスであったり
ナチュラルさであったりヒーリングさであったり
サウンド的な斬新さであったり、と
何らかのフォーマットに乗った付加価値を売りにしてたわけで、

そんなわけで、多くのメインストリームで売れた歌姫は
一過性的にブレイクすると大体何らかのフォロワーを産み
細分化、断片化、果ては陳腐化していくもの。

マドンナに対するレディ・ガガなどはわかりやすいですし、
80年代〜90年代までのディーバーの多くは
ホイットニーからジャネット、エンヤからセリーヌ・ディオンや
ダイアナ・クラールやノラ・ジョーンズ
現在進行形のテイラースイフトや、メーガン・トレイナーも、容姿的には対称的ですが
人種やジャンルを問わず、女性ボーカルの多くは、その文脈上にあったと個人的には思います。

しかし、2000年代最後半から2010年代初頭
その文脈上に全く当てはまらない怪物的な歌姫(この言葉で括れる存在でもないかも)が登場します。
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それが、この音楽真冬の今でも記録的なセールスを続ける、言わずと知れたアデルです。

デビュー・アルバム「19」の1曲目から解る通り、
アデルは完全に歌声のみの直球勝負。

シンプルなギターのアルペジオと歌声だけで始まる1曲目から
完全に”アデル”という世界を構築。

「19」での衝撃が「21」で全世界的に認知され、
「25」では全世界的な確信に変わっている。

歌姫などという枠すらも超えた"アデル"という”ジャンル”の誕生に
世界は静かに湧いてるからこそ、この記録的なセールスだと思いますし
個人的にもそう確信しています。

そんな圧倒的な歌声のみで直球勝負するアデルを、模倣するのは不可能。
アデルを超える存在はアデルだけでしょう。

その独特なソリッドさにより、魂ごと一気に持っていかれる
真の意味でのソウルボイス一本で勝負するアデル。

過去のフォーマットや方法論や装飾は一切通用しませんし、
デビュー・アルバムから正統的でシンプル極まるアレンジばかり。
R&Bの文脈上で語れそうな曲もありますが、
過去にアデルのようなシンプル極まるソリッドさを持ちながら、
圧倒的なドラマや世界観を表現すするソウルシンガーは、
今のところ、黒人にも白人にも、世界中どこにも存在しません。

何しろ容姿は太っちょですし、派手なダンスもないですし、
斬新なサウンドアプローチもありません。

それなのに圧倒的な心地よさと、感動的な歌声だけで全世界を心酔させ
圧倒的なセールスを記録してるんですから、
新たな”アデル”というジャンルの誕生です。

よく鍵盤にしろ何にしろ、シンプルなアルペジオで弾き語り
なんて昔からあるオーセンティック中のオーセンティックな手法ですが、
その引き算でアデルほどの圧倒的な世界を、構築できるシンガーは存在しません。

ジャズは無論、クラシックの声楽科で学び、どんなに声量や響きのある歌手でも
その歌声だけで圧倒的なドラマを生むアデルには勝てないでしょう。
使っている楽器もアレンジも実に普遍的ですし、
もはやアデルはポピュラー音楽という枠を超えて、語られる存在だと思います。

そのソリッドで実在感極まるアデルの歌声を引き立てる引き算の美学は
シンプルなピアノのコードワークから構築される、この曲で始まる「25」で更に熟成。

2回目のメロの背後から鳴るローファイなパーカッションなんて
もはやへっぽこラジカセの音
しかしその実に心地よい歪み感を伴ったソリッドな歌声との対比は見事で、
理屈を超えDNAレベルで感情が揺さぶられます。
そのアデルの歌声を引き立てる引き算アレンジは、コーラス・ワークも含め徹底され
全てのアンサンブルが実像的になる、後半の展開で感動が爆発するわけです。

この時代にアデルが世代や性別や国境を超え売れるということは、
個人的にマイケル・ジャクソンやビートルズも含む大衆音楽の枠を超えた
アデルというジャンルの誕生であり、
何度も言いますが、もはやクラシックやジャズやロックと同等に語られるべき
後世に残る音楽史的な現象であり事件だと思いますが、
残念ながらこの国では、実に実に静かなもんですね(笑)

その言葉に出来ない歌声の魅力は、
技術的に教えてどーなるもんでもないですし、
完全に神から授かった才能でしょう。

ガラケー時代に一人だけスマホ持ってるような、フォロワーなき無敵状態
(この場合、テクノロジー的な比喩は真逆ですが(笑))
オペラ歌手のような圧倒的な技術や安定性があってもダメなんですよ
アデルに限って代替はあり得ないですし
仮にどんなに繊細で不安定であろうとアデルの声でないとダメなんですな。

そこがまさにアデルがアデルたる所以。


このシンプル極まる貫禄に普遍性は圧巻。
性格が大衆的というか、サバサバしてるのも実にらしく
しかし、歌になると一気に魂が入り豹変する、コントラストも見事。

この時代にそんなアデルを、LPレコードで聴ける喜びは、まさに至上。

聴いてるだけで気持ち良いそれは、
もはやマイルスの名盤LPと双璧をなすヘビロテアイテム。
アデルのLPを更に気持ち良く聴くためにスピーカーやら買いたいほど
ですが、上記した通りこの時代に売れるだけあって
スマホからLP、
どんな環境で聴いてもアデルの声が際立つアレンジ的コントラストが施してあるんで
その気持ち良さや感動は環境を選ばず。

しかし、過去の歌姫がアデルを引き立てるような書き方になってしまいましたが
それほどアデルという存在は、音楽史に残る稀有なものだと思いますし、
今後、どんな熟成が見れるのか?
生きるのが楽しみになる実に貴重なアーティストであります。アデルは
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Category: 音楽・カルチャー

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