悪政政権による国家衰退の影響とも大いに関係あるのが
音楽メディアを巡る動向で、今年はその先が見え始めたメディアの1つである
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コンパクト・ディスク、通称CDについても色々と再考し
今流行のレガシーなメディアとして個人的には増々延命策を練らねばと
年始早々思ってる次第

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ハイレゾなど自画自賛的マーケティングがメインのこのご時世
単なる懐古趣味とも違う、過去の名機を今の視点で楽しむ独自の姿勢で編集された
愛読中の雑誌にも色々とその辺について特集され、
パッケージメディアには厳しい音楽的実存主義時代をサバイバルする貴重な資料として役立ってます。
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山下達郎氏も言ってますが、レコードと同じようにCDも
昔の機材で聴くと一線級のサウンドが楽しめるわけで
同じデジタル音源でも下手なハイレゾ(本当にインチキなハイレゾもあるんで注意)より
”音楽”らしいサウンドを奏でる文字通りの音楽再生マシンであったのです。

あの時代のCDプレーヤーは
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オランダのフィリップスと日本のソニーで策定されたCD規格
その真実をこちらのレジェンドなエンジニアへ直接取材してるんで
今や内実を無視した自画自賛ばかり目立つ情報が氾濫する時代

こういう真の意味で日本のモノづくりが誠実で輝いていた時代の証言は
一次的な資料として非常に価値があると思われます。

印象的だったのがCDの生みの親の一人である元ソニーの中島平太郎氏が
当時はCDへ否定的だった井深氏に「お前は”音”を聞いてて”音楽”を聴いとらん」
と怒られたという逸話

後にCDというデジタル音源のパイオニアとなるソニーですが
井深氏のようなアナログも含めた音楽メディアにおける本質的な価値を理解してる
技術者のダメ出しがあったからこそ
ともすれば無機質になりがちなデジタルメディアを
音楽を感じられるレベルまでに引き上げることができ
アナログ盤に変わる存在として、歴史の試練に耐えることができたのでしょう。

同じソニー発のMDやDATの失敗を見ても
44.1khz/16bitという12cmの光学メディアのCDが
如何にバランスに優れた絶妙なデジタルなパッケージメディアか解りますが
その辺の規格制定を巡るフィリップスとのすったもんだ
(フィリップスは14bitを主張していた)も興味深いものがありました。

CDが出た当時は本当に夢のメディアの誕生ということで
今のハイレゾ以上のインパクトが合ったのを今でも覚えています。

大きさはレコードの半分以下でノイズのないクリアな音
その上に寿命は何度再生しても半永久的

などと、まあ当時はこういうハイレゾに似た
今だと半分は間違いなミスリードも加わり
(実のところ技術者たちも試行錯誤だった)
あっという間にアナログ盤を駆逐してメインストリームに踊り出したCDですが

山下達郎氏のラジオでも氏が言及してましたが
デジタル音源は0と1の符号の組み合わせなんだから音の変化はない
と開発者の理論上のレベルでは思い込まれていても
実際、音楽のプロであるスタジオレベルのエンジニアの耳だと色々とイマイチで
その原因であるジッターやリップルなどデジタル音源独特の悪影響を発見し
なんとか修正したのがVictorのK2テクノロジー


そういう肥えた耳を持つエンジニアなどによる”音楽的”な洗礼や試行錯誤を経たからこそ
今のCDがあるわけで

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今は壊れてしまいましたが当時愛用してた
こういう安い普及価格帯のプレーヤーでも本当にCDは良い音を出してました。

だからこそアナログ盤よりも便利なだけで
決して音が良いとは限らなかったのにも関わらず爆発的に普及したのです。
音質的に100点ではないですが、クラシックからロックまでどんなジャンルでも
誰でも手軽に及第点のサウンドを奏でてくれる物理的な音楽メディア
それがCDの存在意義であり、今でも存在してる最大の理由。

当然、デジタル音源でも最終的にはアナログへ変換するんですから
デジタル音源全盛期の今と比べ
アナログ時代の優れたエンジニアのノウハウが活かされたデジタルメディアであったというのも
非常に大きいですね。

音楽が単なる符号でなく
生身の人間がリニアに奏でる有機的な存在である以上
昔のCDプレーヤーの音が良いのも当然なのです。

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そんな偉大なCDもハイレゾが主流になるであるであろう今後
過去の遺物になる可能性は大

何よりも悲しいのが
CDのパイオニアであるソニーがCDプレーヤーを製造してないこと

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アナログにしろデジタルにしろ、もはや物理的なパッケージメディアには
ハードウェア的に先の見えた厳しい撤退戦が不可避ながらも
とにかく前へ進むしかない音楽的な実存主義時代

世間に対し比較的ハード・コアな音楽マニアになるであろうハード・コアなニートめは
今でも安物だろうと手に入るそれなりの専用機器を駆使し
過去の名盤を物理的に個人的に所持できるCDというメディアを
どちらかが死ぬまで楽しんでいく覚悟。

過去のエンジニアの苦闘を思えば
CDという優れたメディア
偉大過ぎるアナログ・レコードには音楽的な魅力で勝てないかもですが
握手券のオマケになんか成り下がる存在ではないのです。


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