相対的な”革命”とその限界

先日、現代社会が頑なに信仰する貨幣経済という存在を無力化するという
今は夢物語ですが人類が夢見るであろう理想郷にとって
あらゆる利権を廃し、カネが紙切れに金塊が金属に帰る
そんな現実離れした”夢物語”は避けて通れないほど重要であり
この現実世界の権力基盤を根底から覆す理想郷を想像する大事さを色々と書きましたが

優れた表現者の中には、パーソナルな範囲でその”理想郷”を実現し
この現実世界から逃避行する人も少なくありません。

田舎の自然に回帰し自給自足的な生活を送りながら
表現活動をする人も昔から多いですし、
そんな相対的に貨幣経済から距離を置くのは
貨幣経済を個人的な範囲で無力化する
極めて小さい”革命”ともいえるわけです。

カネが紙切れに見えるピュアな表現者であればあるほど
その傾向は強く、貨幣経済社会からのスタンスを自分なりに模索するものです。

そんな極めて小さい”革命”を実践した一人が
表現者として極めて純粋なマイケル・ジャクソンでしょう。

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自身の持つ莫大な富で広大な敷地の中に
まさに”理想郷”を作り上げたわけですから、ここまでピュアな表現者もいません。

まさに貨幣経済や資本主義の象徴の1つである
ショービズ界でナンバーワンの地位を確固たるものにしながら
誰もが羨むであろう成功の行き着いた先がコレでして

この現実世界からの逃避こそが
表現者としての孤独さを何よりも象徴していますし

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その行き着いた先が
この笑ってしまうほどの光景

この世界で誰よりも純粋な存在であろう”子供”へ
彼の理想が終着したのも、まあ必然とまでは言いませんが
いい年こいても一般常識に囚われず子供のように振る舞い
世の中へ中指立てるパンクロックで育った身としては
十二分に理解できるものがあります。

その肌の持病など数々の誤解の中急死したマイケル・ジャクソン
その小児性愛疑惑など未だ謎の部分も多いわけですが、真偽は置いといて
間違いなく札束が紙切れに見える究極的な表現者の一人でして
その浪費家ぶりもある意味において貨幣経済へ重きを置かない表れですし
何よりもギネス級の慈善活動がそれを語っています。

そういう意味で、間違いなくパーソナルな範囲で貨幣経済へ反旗を翻した
表現者の一人なんですが
皮肉なことに
その理想郷も貨幣経済により裏打ちされた存在でしかなかったのです。

その理想郷を建設、維持するのもカネであり
携わった人間も彼の理想でなくカネのため
なので、建設や維持する段階の理想郷で彼はますます孤独であったに違いありません。

カネが紙切れにしか見えないのはこの世界で多くはないですからね。
たとえそんな存在がいたとして彼に感化され近づいたとしても
間違いなく彼自身が警戒するでしょう。

カネ目当てではないか?

と、
まあこれが貨幣経済における成功者の悲しき性ですし
彼自身がその理想郷の中に囲ったのが子どもや動物であり
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遊園地など自身も子供に帰ったのも個人的には理解できますね。
インターネットなども一切やらずに
理想郷へ没頭したのも彼の純粋さの現れでしょう。

商業的に成功しながらも
自身の純粋さと格闘し命まで断つカート・コバーンのような表現者もいますが
彼もベクトルこそ違えど表現者としては極めて純粋だったのでしょう。

その逃避先があの世か、自分で作った理想郷かの違いで・・・

そんなカネよりも永遠に残る存在になったのが
彼の身体の中に宿る才能であり彼の作品
しかし、その作品すらもカネに変えられ権利者の私腹を肥やし続けるのも皮肉的

さて、今や神に代わり権力基盤の源泉であるカネ

その信仰の域まで達した存在を超越し
人類を真の意味での平等が実現された理想郷へ導く
真の意味での”革命”
それはもはや神の領域

マイケル・ジャクソンのネバーランドや自給自足生活や
多くのカルト団体のように貨幣経済から隔絶した世界で
原始社会(エスキモーやアフリカの部族も同様)のように生きるのも
ある意味ではこの現実世界に対する革命ですが
その中で利権は確実に発生しますし貨幣経済という外敵の侵食には無力

そう理想郷を達成するには
誰もが苦役から解放され真の意味での文化的な生活に専念できる
半永久的なエネルギーサイクルと外敵へも瞬時に対抗できる強力な力
まさに神の領域のテクノロジーも必要なのです。

そういう意味でマイケル・ジャクソンの理想郷も
あくまで相対的なものでしかなく
根本的な理想郷と真の意味での”革命”は
まあ、並大抵のシロモノでないのが理解できますが
理解しジョン・レノンの歌の如く想像するのが何よりも肝心

それができただけでもカネという信仰により支配された世界から
半分は脱却できたようなもの
そこから先は個々人の意識と行動次第なわけです。

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