オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~

こっちもアローンなサバイバル映画


予告にある通り
金持ち老人による気ままなヨット単独航海が一転
誰も居ない洋上で壮絶なサバイバル劇へ・・・てなお話

それを演じるのが名優レッドフォード

いや〜この映画はこの映画の唯一の登場人物である
レッドフォードの枯れた魅力と演技を存分に楽しむ映画

冒頭から何の脚色もない実に淡々とした演出が
老いたレッドフォードが老体へ鞭打ってサバイバルする様を浮き彫りにしていて

こういう老俳優が体を張った映画が普通に成立してるんですから
ハリウッドの懐の深さを感じざるを得ません。

まあ、とにかく描写が俯瞰に満ちていて
台詞なんぞ殆どありませんが
淡々とした描写だけで状況を全てを説明していくのですが
これが迫真に満ちていて、最初のコンテナ衝突には自己修復できるほど
軽微な損傷でしたが無線機やノートパソコンなどの端末を破損した事が
自己の位置や天候などの状況把握を完全にロストさせ

本来なら回避できたであろう悪天候へ身を任せるしかない状況を
無言で説明していきます。

予告にもあるマリンVHFの呼び出しチャンネルの16chが一瞬、聞こえたり
一瞬の希望から絶望へ落ちる様の連続はナカナカにリアル。
単独航海にCRCの556は必携かもと思いました。

文字通り、全てを失う最後の場面はさすがに突っ込みどころがありますが
まあ、タイトル通りのオチへ作品を落とし込むには必要だったのでしょう。

老いて尚、サバイバルするレッドフォードの様は
死生観も含めて色々と観る人間へ問いかけをしてるような作りで時折、挟む
俯瞰的な美しい水中映像がなんとも叙情的で印象に残りました。

レッドフォードのサバイバルする枯れた佇まいが
とにかく味わい深くそれだけでも十分に楽しめる映画。

とくに自分のような枯れた中年以降の年代にはその魅力が味わえるはずです。
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