大勝利宣言

14年度最終四半期のGDPの上方修正で
大本営発表的なマスコミは予想通りの大勝利宣言中

設備投資に薄日
1~3月GDP、3.9%成長に上方修正


その大勝利宣言した中身を確認すると
色々と違う現実が見えてきます。

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今回の数字と前期を比較して上方修正された要因を詳しく見ると
民間や家計の最終消費支出は全く変わらず横ばい
住宅に至っては下方修正されてるのに
企業設備が0.4→2.7と大幅に増加した分
ほぼそれだけで上方修正されたような感じ。

足元では円安が進んでいますし
年前半に輸出企業等がタイムラグで設備投資を増やしてるのかもしれません
内需は相変わらず横ばいなのに
輸出頼みの先行投資だけを頼りにして大丈夫なのか?
まあ、そういう終わった数字を前に当たり前の懸念を言ってもアレなんで
未来を占いたいところですが、その前に

そう、この大勝利宣言してる数字はあくまでも2014年度最終四半期のお話
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そんな2014年度、通年でのGDPは今回も相変わらずのマイナス成長0.9%

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大幅に上方修正された四半期と比べて今回の発表でも
年次の数字は僅か0.1%の上方修正で5年ぶりのマイナス成長は何ら相変わらず。

つまり、今回出された四半期の大幅な上方修正による大勝利宣言を聞くと
まあ2015年度は実に好調なスタートを切ったかのような印象を受けますが
2015年度の数字は未だ出てもおらず、あくまでも2014年度ラストのお話
その
2014年度も全体でマイナス成長という事実に何ら影響はなく
これからの先に待ち構えている2015年度を占うのにも何ら影響のない数字なのです。

いや、それどころか大幅に上方修正された1〜3月ですが
これまた大幅に生活物資が値上げされ
民間予想とは裏腹に消費支出の低下が懸念される4〜6月へ向けて
無駄に前期比のハードルを上げただけとも言えなくもなく
まあ2015年度前半は色々と楽しくなりそうな予感。

コラム:日本のGDP上方修正は「通貨安競争」の恩恵

こういう見方をしてるコラムもありますが
個人的にはレートが安定していた年前半は
通貨安より原油安の恩恵のほうが大きかったような気がしますが
4〜6は大幅に生活物資が高騰しており7月以降も更なる値上がりが予想される中

民間消費が堅調に進むかどうかは大いに疑問ですし
設備投資も産業別で斑模様

兎にも角にも、大勝利宣言したところで2015年最初の数字はまだ出てもいないのでして
この大勝利宣言が次も続くかどうか?それが最大の見所でしょう。

GDP速報は前期比

前期を大幅に上げた分、その反動が大きくないと良いのですが・・・。
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