ザ・イースト

さてちょいと古い映画のレビュー
最近は色々とテロについて一方的に糾弾する傾向が強く
特に米国に従属的なこの国では首相を始めとして対テロというと

まあ、絶対正義で相手は絶対悪

利害関係を再優先にした固定観念を基にガチガチと固められてますが

この作品はそういう一方的な風潮に風穴を開けつつ
新たな問題提起をしていまして

環境テロリスト集団に侵入した女性捜査官が巻き込まれる様を描くのですが
その過程で現代社会を取り巻く利害再優先の資本主義的なモラル崩壊の問題点が指摘されたり
主人公自身がその葛藤に巻き込まれながら
徐々に思想的な変化を遂げるなど、社会の暗部を突く視点に見応えあり

とはいえ、一方的になってないのも良い点で
カルト的な集団主義の異常性なども描写されており
監督のセンスが光っていて個人的に好感が持てました。

役者陣もナカナカに良い仕事をしています。

対テロというと、とかく一方的な価値観が叫ばれる中
利害ばかり追求する先進国の資本主義の暗部も同時に抉りつつ
正義は決して一つではないと問題提起する
こういう作品は貴重だと思いました。

といいながら、伏線の回収など
娯楽作品としてもきちんと成立させる手腕もさすがハリウッドの奥深さですね。
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