近くの自尊心より遠くの戦略

何やらここのところ俄に離島防衛やらがお盛んで

こんなハードウェアを題材にした漫画なんかも出てきてますが
残念ながらそんな都合の良い近視眼的な戦術論による紛争は起きないでしょう。

普通に考えれば解ることなのですが
尖閣諸島のような離島を中国が武力で取りに行くと考えるのは
長期的な戦略はもちろん、短期的な戦術にも適わない無謀な策。

無謀な開戦へ踏み切った大日本帝国ならともかく
中国もそこまで馬鹿ではありまでせんし追い込まれてもいません。

※孫子曰く、凡そ用兵の法、国を全うするを上と為し、
国を破るは之れに次ぐ。
軍を全うするを上と為し、軍を破るは之れに次ぐ。


中国の用兵術にこんな格言があります。

まさに今の状況はこれ
中国の立場で考えれば
ただでさえ相手は少子高齢化に低成長で国家の土台がグラグラ
わざわざ攻めて行かなくても長期的に衰退は時間の問題

しかも相手は自分からは100%絶対に攻めて来ないのです。

そんな相手にリスクを冒してまで
無人島を取りに行く価値がありますか?

そもそも眠っていた尖閣諸島の火付け役は元都知事のオッサン

中国にしてみれば結果的に色んな意味で都合の良い事態でして
領土問題を煽りながら牽制しつつも


相手は絶対に攻めて来ないので
自国の成長と共に軍事力も自分のぺースで長期的にじっくり増強可能

衰退する相手は勝手に牽制に乗って
ただでさえ国家予算に余裕がないのに
離れ島へリソースを投入するわけで
まあ、笑いが止まらない状況でしょう。

南沙諸島などの実効支配もこの戦略上にあるのです。

つまり
短期的な戦術を餌に
戦わずして相手の国力を衰退させ自国の軍も温存どころか増強可能
それどころか南沙諸島は領土まで実効支配で拡張させることが可能。

離島防衛強化も良いですが長期的な戦略もなしに
近視眼で短絡的な反応をすると足元すくわれるでしょうね。

本気で心配して言ってるんですが
自分から攻めることもできないのに
挑発に乗り短期的な戦術に固執してるのがこの国の現状


そんな相手の長期的な戦略にまんまとハマってる我が国ですが
ハードウェアの優位があっても
奇襲攻撃をしても
長期的な戦略でボロ負けしたあの戦争

今度は戦わずして負けそうな気配。

まあ、杞憂に終われば良いのですが
あの戦争と同じように自国民の生活や幸福より
特権階級の自尊心が最優先なのはあの戦争とまるで同じ


自分から攻めたりなんかした日には
それこそ前科者の再犯

核保有国が核攻撃するには十分な大義名分

しかも相手は再犯者
何の躊躇もないでしょう。


長期的な戦略もなく短期な自尊心を満たしても
破滅したら
何の意味もありません。

そんな歴史が繰り返されないことを祈るばかりですが
そんな歴史が繰り返されるなら
今度は色々と自己防衛を考えないとですね。






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