無視される経済の戦闘力”生産性”

さて、日々猛威をふるうアベノミクス
それにより過酷な時代が到来するであろうことは連日書いてるとーり
その徹底的にドライで過酷な時代をサバイバルする上で
マクロ的な現状分析で時代を先読みするのは非常に重要

ド庶民とて、それは同じ
いやド庶民こそ徹底的に効率化(効果的かどうかはともかく)された
日本的経営の恐ろしいリスクに晒されるわけで、ボロ雑巾のように捨てられてからでは
時すでに遅し
そんなわけで、こっちも経済の実態をドライに分析する必要があります。

これは日本的な労働現場の最前線に潜入し身をもって体験してるので間違いないですよ。

そんなわけで、経済の基本と日本経済の救い難き病理は昨日書いたわけですが
今日はクレジットのように日本経済やアベノミクスで軽視、いや、ガン無視される
最も基本的な経済成長におけるエンジンたる生産性について
徹底的に考えてみたいと思います。

ですが専門的で難しい〜現状分析や対策は学者さんや役人に任せておいて
我々はその資料から大まかな分析と予測さえできれば十分
あとは各自で応用でして
アベノミクスが成功するのか?しないのか?過酷な時代をどう渡り歩けば良いのか?
色々とヒントが見えてきますよ。
労働生産性 式
さて、昨日の経済の基本でも出てきた最も基本的なベースである労働生産性
その定義はご覧のとおりですが
ようは働いた時にどんだけの付加価値(GDP)を生み出すか?てな感じでありまして
労働生産性国際比較労働生産性対米比

まあ、テキトーに入手した最も新しい資料によると日本の労働生産性はこんな感じ
見ての通り欧米各国に比べると低い水準で推移しておりまして
対米比だと如何に米国が経済のベースが強く韓国が急激にキャッチアップしてるのかが解ります。

とはいえ、一概に労働生産性といっても産業別はモチロン
こんな狭い島国における地域間格差もありまして
デフレマインドと同じ後天的な集団行動の結果の産物
色々と一緒くたに論じるのはアレでして、そのつもりもないのですが

しかし、時代をサバイバルするマクロ的な現状分析では
労働生産性が低いという厳然たる事実や現象のみが重要なわけで
その事実をどう捉えて生存術に活用していくのかが重要

いわば、あの大本営情報で統制された戦争で実際の戦況を把握するような
効果があれば十分
その破滅的な現状を知るのと知らないとでは、個々人の対応も大きく変わってきます。
そんなわけで我々は大まかな現状をば掴んでいくわけですが
労働生産性 フロー図
まあ、労働生産性を上げると経済成長に資するのはこのようなフロー式でも理解できるように
資本主義経済においてクレジットに並ぶ重要な要素であるのが解ります。

ですが日本ではこの重要な労働生産性も現金崇拝と同じように
間違った固定観念が病的に蔓延ってまして
ようは

額に汗して一生懸命働く

これがベースにあり首相が人気取りのミスリードに使うくらい
強固な国民的な意識として蔓延っています。
前述のとおり、経済活動は心理的な集団行動や意識が大きく作用するので
このマインドに乗せられて、労働現場に行くと大きな被害を被ります。

その最前線の現場は
日本的な精神論とは正反対の徹底的に合理化された資本主義社会
労働者は徹底的に数値化された世界で酷使されまくるのです。
そのギャップはこのハードコアなニートが嫌というほど味わって体感した現実なので
まあ、さしずめあの戦争の一兵士が味わったギャップと同じだと思ってよいでしょう。

そのくらい建前と現実の乖離があるので
現状分析する場合、徹底的にロジカルに分析したほうが身の為。

じゃないと、速い速度のラインやワンオペで走り回ったり
引きつった笑顔でレジに立たされり
気が付いたら取り返しの付かない羽目になるのです。

そんなわけで、日本の経済活動における実際の戦力である
労働生産性
製造業対米比非製造業 対米比
産業別の対米比でみると、こんな感じ
車や一般機械の生産性はまだまだ世界ナンバーワンの経済的戦闘力を誇る
米国と戦える水準にあるのがわかります。
ここで大前提として置いとかないといけないのが
日本人の先天的な能力としての生産性が
劣っていたり優れたりすることはマッタクないということ
ようは、生産性というのは後天的な発想や技術革新やシステム改革や資本投下など
様々なファクターで変化するということを頭に入れておくことがキモで
そこを誤ると、あの戦争の惨劇をまた繰り返す羽目になります。

で、全体的に低い日本の生産性の中でも
更に極端に低いのが飲食業やホテルの生産性
ここから絶望的に深刻な日本的病理の深層がまた見えてきます。

生産性というのは資本投下して資本深化
ようは資本装備率を上げ(兵士の装備をアップデートするのと同義)
兵士たる労働者をラクにして効率化、その戦闘力たる生産性を上げる場合と
労働投入量ようは兵士の数や戦う時間を調整して生産性を稼ぐ場合とあり
全体的に不利な戦局で例外的に戦えてる
製造業などのそれは資本装備率や技術革新などによるものが大きいのですが
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日本の飲食などサービス業の場合
こんなワンオペに代表されるように
ブラック
多くの産業で労働生産性を上げる場合に当たり前である
資本装備率やTFPと呼ばれる全要素生産性などいった技術革新など付加価値の増加でなく
飲食業のソレは単に労働投入量の減少
ようは日本人的な精神論をベースに
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少数の人間が根性や過剰な笑顔で回す日本人的サービス
それで一人当たりの負担を増加させて労働生産性を嵩上げしてる狂気の状況で
メディアでは、まあ日本的なサービスは素晴らしいだのやってますが
こういう数字を出すとあの戦争のように結果は明らかなのです。

どんなに笑顔で長時間死ぬほど頑張っても実際の生産性は仏頂面した欧米以下でして
公共インフラの電気やガスにも劣る生産性
あの戦争のカミカゼ戦法と同じで一点突破では効果的でも
全体的な戦況で見ると完敗というような、まあよく見る景色
如何にバカバカしい事態か理解できます。

そんなわけで、不合理で不都合な現状を合理的な分析に晒してやることが
このバカバカしくも恐ろしい狂気の時代において自己防衛するのにチョー有益
日本でしか通用しないような低生産な現場で働くのはモチロン
ROEなど更に細かなミクロ的なファクターやらは置いといて
大まかな知恵として投資行動などにも活用できるかと思われます(笑)

これこそが救い難い日本病の病理の一因でして
あの戦争の惨劇のように精神論に乗せられて現場で踊ると
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ホント命まで失う羽目になるのです。
労働分配率推移
この労働者という兵士に対する装備を上げて戦闘力を向上するのでなく
労働者の給与などを下げて負担を増加
つまり労働分配率を下げ企業収益という見せかけの戦果を嵩上げする
狂気が全産業的に行われたのが小泉構造改革時代
しかし、単純な労働者の酷使でしかないそれは長期的や対外的な経済成長にはモチロン
労働生産性の増加にも資することは無かったのです。

如何に少ない犠牲で勝つか?が戦争の本質であるように
経済の本質も

如何にラクして儲けるか?

なのです。

ですが、この国では
ラクして儲けるのは悪
額に汗するのが正義

そんな負のインセンティブが働く国である限り
局所的には一点突破できても大局的に勝利、つまり、経済成長なんかするわけがありません。

過去に固定相場制や朝鮮戦争特需などの奇跡的なブースト要因で経済成長できましたが
その外部環境が変化し効果が切れたら
戦闘力の差が嫌でも顕在化してくるのです。

経済活動は心理的なマインドに基づく集団行動です。
そんな負のマインドが如何に病的か?
高校野球や部活のようなマインドで一点突破しても
全体で負けたら何の意味もないのです。

集団的な心理マインドである以上
同調圧力が強い社会ではそれが更に加速されるのは言うまでもありません。

それを理解できない国民は置いといて、その深刻さが理解できるであろう
少数の人へ向けて話しますが
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額に汗する産業はこの狂気の国ですら
楽チンな不動産などに比べ圧倒的に生産性が低く
額に汗しない産業のほうが
資本装備率中小企業
圧倒的に資本装備率も高く高効率で合理的で生産性も高いのです。
当たり前です。

ゲームであろうが戦争であろうが精神論より
一人当たりの装備が高いほうが勝つのは当たり前です。

実に当たり前です。

ですが、この実に当たり前のことが徹底的に軽視、いや、無視されるのが
この国の伝統的なマインドでして、それは社会の上層にまで蔓延ってるのです。

そんな国のマインドに乗せられて現場にでたら
命まで失いますよ。ホント

人的資源
正社員の定着率
まあ、こん感じで結果は色々と明白なのに
そんな合理的なファクターより、優先されるのは支配者層の延命や自己保身
それさえできれば、戦果や戦闘力なんか完全に無視
非合理的な精神論やマインドで反対方向へ暴走するのは歴史が証明してまして
まあ、その辺は勘の良い人ならとっくに感知してると思います。

なんで日本人より休みも多い欧米なのに生産性や給料が高いのか?

そんな最重要なファクターを無視するのは致命的なエラーです。

まだまだ、マクロ的な現状分析で色々と未来を予測できるのですが
もう今回はこれくらいで十分でしょう。

そんな経済活動的に最重要な戦闘力である生産性を完全に蔑ろにして
権力者層の延命のために暴走するアベノミクスが成功するか?

言わずもがなのですが
この国はそんな体制を死ぬまで支持するのですから
自己防衛は実に大事ですよ(笑)

しかし、絶望的な状況でありますが
後天的な国民意識やそれに伴う集団行動の結果である以上
意識を改善できる人間ならば
あのナチス・ドイツから立ち直ったドイツにように打開の余地はあります。

ですが、悲しいことにこの国は
その戦前の不合理マインドへ全力でへ回帰しようとしています。

なのでせめて個人でもポジティブに自己防衛
言い訳なんかしてる暇はありません。
とにかく徹底的に理詰めで分析して自己防衛です。
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