ホーカー・ハリケーン

さて第二次大戦初期の戦闘機で設計思想やギミックなどが特徴的で
ゼロ戦より大好きなのが、このホーカー・ハリケーン
スピットファイアなどと比べて目立たないマイナーな機体ですが(笑)


ゼロ戦と正反対ともいえるその設計思想の違いを考察していきたいと思います。

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このホーカー・ハリケーン
バトル・オブ・ブリテンと呼ばれる英国本土防空戦で活躍した機体。

まさしく局所的に活躍した機体ですが
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前回書いたゼロ戦と違い旋回性などは完全に度外視された設計思想でして


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大きくて重い機体でして一線級の大戦機と比較して速度もイマイチ(それでも充分速い)
航続距離も僅か750km

ですが
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運動性能は決して悪くなく
完全に役割分担して
ドイツ戦闘機は格闘戦が得意なスピットファイアに任せ

ホーカー・ハリケーンはダイブ&ズームと呼ばれる一撃離脱戦法で
ドイツの爆撃機を攻撃
ズーム&ダイブとも言われるけど
高空から太陽などを背後に急降下(ダイブ)してから
敵を攻撃
ズーム(急上昇)して離脱するのでダイブ&ズームが正しいと思います。

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それを可能にした特徴が随所にあり
特徴的な分厚い主翼は頑丈で低速低空時の機動はイマイチですが、
ダイブ&ズームなど高速時の機動性に大きな影響なし
しかも高武装も可能になり厚い装甲板を持つ爆撃機には極めて有効

イギリスならではの合理性が詰まっているのです。

翼だけでなく機体も実に合理的で
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前後でまるで構造が違うハイブリッド構造
前部はオール金属のモノコック構造ながら後部は昔ながらの布張り製

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布張り製の構造
木製のモスキートなどと同じく古い伝統は活かす実にイギリスらしい設計思想で
しかしちゃんと理由があり布張り製だと敵弾が貫通するだけで
空力的な影響を及ばす構造破壊も少なく修理も簡単
中の鋼管パイプなども溶接なしの構造
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これまた現場での修理が簡単で大幅に生存性が高まります。
機体の運用率が必要な本土防空戦では実に有効な性能。

で敵弾に晒される機体前部は
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機体後部やゼロ戦とは正反対の
めちゃくちゃ頑丈な構造
ゼロ戦のような沈頭鋲こそ使われてませんが、その作りは極めて堅牢
まさに爆撃機へ対するダイブ&ズームには実に有効な合理的な設計思想といえます。

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そんなハリケーンの特徴で欠かせないのが
このロールスロイス製の傑作、マーリンエンジンでしょう。
やっぱり

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この低空と高空用2つのタービンを持つ液冷式のエンジン
極めて堅牢な作りで、マイナスGにこそ対応してませんが信頼性は良好
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液冷式の特徴である無骨なラジエーターダクトですが
自分はそのマリーンエンジンの性能も含めて何か好きですね。
シンプルな空冷式も良いですが液冷式はメカニカルで
やっぱりメカ好きの琴線に触れて良いです。


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ハリケーンの排気管は静寂性も考慮されていて
これも戦場での生存性を高める合理的な性能です。
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堅牢な作りの引き込み式の脚も他の大戦機より
生存性が考慮された設計がなされていて

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機体の部品自体も調達しやすいよう設計されていて
生存性や稼働率が重要な本土防空戦において

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実に有効だったことが理解できます。
(宮崎駿氏のアニメにも出てくる英国式の操縦桿がイカス!)

同じ大戦初期の機体でもゼロ戦とは正反対の設計思想の鈍重な機体ですが
英国本土防空戦という極めてローカルで役割分担された状況なら
極めて有効で合理的な設計思想であるといえ
ホーカー・ハリケーンは大好きな機体のひとつ。


当時の技術の全てや設計思想を注ぎ込んだ大戦機
だからこそ各国の違いが明確で実に面白いのです。
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